ミラノの骸骨教会(骸骨寺)サン・ベルナルディーノ・アッレ・オッサ教会
地元っ子も知らない人が多い、ミラノのマイナーなパワースポット
ミラノの市街地のど真ん中、観光地として人気の高いガレリアやドゥオーモから徒歩5分ほどのところに、
知る人ぞ知る、ミステリアスなカトリック礼拝堂があります。
それが、今回ご紹介する
サン・ベルナルディーノ・アッレ・オッサ教会(=サン・ベルナルディーノ礼拝堂)。
イタリアには、ユニークで美しい教会が数え切れないほど無数にありますが、
その中でもこの教会は、かなり特別・特殊なものだと思います。
なぜなら、礼拝堂内の天井高くまで施された美しい装飾は、
ほとんどすべて、人間のガイコツで形成されているから!!
あまりにも美しい、人骨によるデコレーション
前後左右・四方の壁全部が、上から下までガイコツ装飾でびっしり。
おそらく、何百何千体もの人骨を使っていると思われます。
人の死体だらけ!?そんなところ怖くて入れない😱!
なんて思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
実際に入ってみると、不思議と怖い感じはあまりしません。
(少なくとも私にとっては)
自然光を多く取り入れた明るい室内に、
天井には鮮やかな色彩で描かれた美しい天使や聖人のフレスコ画。
シンメトリーに配置された、さまざまな部位の骨・骨・骨…
人骨=死体だと意識して見なければ、
この光景は、ただただ「美しい」の一言✨
ガイコツ教会が伝えてくれたメッセージ
人の体というのはやはり神様からの借り物で、
死んでしまえば、木材や金属の装飾と何ら変わらない存在になる。
ガイコツたちには、思念も生物としてのエネルギーも何も残っていません。
生きている人たちが、勝手にガイコツに対してネガティブな恐れや概念を持ってしまってるだけで。
死を恐れる必要はない。あなたの本質は肉体ではないのだから。
借り物を神様に返すだけなのだから。
肉体が死を迎えた後、本質である魂は、天井に描かれているような愛の世界へと還っていく。
私はこの教会のメッセージを、そんな感じに受け取りましたが、
「メメント・モリ」の精神を伝えているようにも思います。
補足
メメント・モリ(ラテン語)=「死を忘れるな」
死はいつか必ず自分にも訪れることを、いつも心に留め、心の準備をしなければならない。
また、死を意識することで、今日この日を大切に生きていくことができる。
骸骨教会「サン・ベルナルディーノ・アッレ・オッサ」の歴史
12世紀頃、ここは病院とそれに付属する墓地でした。
墓地はすぐに満杯となり、この教会が作られたあとは、そこに続々と骨が集められるようになりました。
どういう経緯で骨デコレーションを始めたのかについては、私が調べた限りでは分からなかったのですが、
ガイコツの多くはこの土地の病院で亡くなった人の骨、
それ以外にも、他の墓地や牢獄などで亡くなった人の骨も集められているそうです。
天井のフレスコ画は、17世紀にはセバスティアーノ・リッチによって描かれました。
隣接する教会「サント・ステファノ・マッジョーレ大聖堂」もおすすめ
ガイコツ礼拝堂のすぐとなりには、礼拝堂よりずっと大きな建物があり、
そちらは「サント・ステファノ・マッジョーレ大聖堂」という別の教会です。
有名な画家カラヴァッジョが、この教会で洗礼を受けた記録が残っているそうです。
この教会も歴史がとても古く、荘厳な内装は見ごたえがあります。
街の中心地にありながら、訪れる観光客がとても少ないので、
ゆっくりとお祈りや瞑想をすることができました。
まとめ・サン・ベルナルディーノ骸骨教会の詳細
ミラノの骸骨教会は、
ここに来ることでしか感じられない、異世界的エネルギーで満ちています。
それにより、それぞれの人にとって必要なメッセージを
受け取ることができるのではないかと思います。
ミラノに来ることがあったら、ぜひここも訪れてみて下さい✨